今回は私にとって初めてのロヒンギャ学校訪問でした。チューターとして約4-10歳の生徒をサポートしました。
教えた内容としては1-100の数字の読み方、January からDecember までのカレンダー、Sunday からSaturday までの曜日の概念などです。
そして彼らの宿題を手伝いました。
生徒によって課題の難易度は変わり、それぞれの学習スピードがありました。
中には同じ学年の日本人とほぼ同じ難易度の算数をこなす生徒もいました。
現地の先生ペドロさんから言われた通り、学習コンテンツから逸れてもいいから、日常生活や物の概念について子どもたちと英会話するということを重視しました。
なぜなら、現地コーディネーターさんがおっしゃっていたように「ホットドック」や「かわいい」という概念や意味を理解しない生徒も存在しているからです。
一つめは、ある女の子が私を見て「you are so beautiful. You are white (人種的な意味ではなく、肌の色のこと。). I am not. 」と自分がブラウンの肌ということを卑下していたからです。子どもは正直で、時に残酷だと感じました。
どんなバックグラウンドがあって濃い肌の色を嫌い、白い肌の色を好むようになったのか、純粋に疑問感を持ちました。
彼らはどんな経験をしてそう思うようになったのか、それとも人間の潜在意識的なものに関連するのか、どちらなのでしょうか。
更にショックなことに、その女の子は彼女よりも濃い肌の色の女の子を指差して笑いました。
私は何事もなかったかのように「I love your skin color. Brown is beautiful. (伝わりやすいように簡単な言葉で)」と伝えましたが、それが最善の答えだったのか今だに心がすっきりしません。
2つめのショックな出来事は、クラスの終了間際に窓の外に一人で立ってしゃがんでいた男の子です。
彼は授業中に、私に対してとても従順な態度で、私にフォローすることが美徳かのように見えました。
他の生徒は子どもらしく元気があり、ソワソワしている子もいました。
しかし彼は、静かに私の指示を待ち、私がその態度に対して褒めたり感謝したりすると安堵した表情を示し、とても満たされたような雰囲気がありました。
もちろん、従順で言うことの聞く生徒という言葉の響きはいいのかも知れませんが、反対にとると、誰かに命令され続けて、それを今まで受け入れざる得ない環境で育ってきたのかもしれないとも考えられます。
ただ従順なだけならいいのですが、その問題は、クラスの終了間際に教室の端の窓へ行き一人で落ち込んでいたように見えたことです。
家に帰ることに恐怖心を抱いているのではないかと考えました。
そして誰かから褒められる経験が少ないから、私から褒められると快感を持つのかも知れないと考えました。
しかしあの時の自分は彼に声をかけることもなく何事もなかったかのようにチューターとして過ごしました。
彼が家でabusingされているという想像力が欠けていました。彼らからは自分が恵まれて育ったことの感謝、そして未来の日本人もこのような事態になりうるという危機感の意識を持たせてくれました。
彼らの負の連鎖を断ち切りたいという使命感をもって活動しています。
また今後も彼らの未来をサポートできるために力になりたいです。
渡航日に合わせたオリジナルプログラムもご提供できます。
詳細については、LINEなどでお気軽にご相談ください。